篆刻(てんこく)とは — 印章に宿る伝統の美
こんにちは、漆工房 北山です。
ホームページをご覧いただきありがとうございます。
5月も後半に入り、日差しが暖かく感じられるようになりました。
季節の変わり目、体調に気をつけてお過ごしください。
漆工房 北山は香川県高松市で漆塗り、金継ぎ、篆刻(てんこく)の制作を行っております。
今回は中国古代から伝わる印章を彫る伝統技術である篆刻(てんこく)についてご紹介いたします。
篆刻は、中国古代から伝わる印章を彫る伝統技術で、文字を石などに刻んで作る芸術です。
印章は単なる署名の道具ではなく、書画の作品を引き締める重要な役割を持ちます。
用いられる文字は「篆書(てんしょ)」という古い書体で、丸みと力強さが特徴です。
篆刻の素材は主に柔らかい石で、彫刻刀を使い、文字を浮き出す陽刻や彫り込む陰刻の技法で表現されます。
篆刻は中国で発展し、日本にも奈良時代に伝わりました。現代では趣味や芸術として楽しまれ、デジタル時代でも手仕事の温かみが評価されています。篆刻は歴史と美が融合した、唯一無二の文化遺産と言えるでしょう。
漆工房 北山では篆刻の体験教室を行っています。
少しでも興味がある方はお気軽にお問い合わせください。